GIDの悩み

既婚子持ち40代MtFの場合はどのようにすべきか

既婚で子持ちの男性が性別違和、GIDに気づいた場合の悲劇をどのように対処すべきか

40代の男性が生まれた時代はジェンダーフリーの考え方なんて1ミリもなく、男は男らしく、女は女らしくが当たり前の時代でした。
なので、当時の男性は成長過程で性別違和を抱えていたとしても、男としてより男らしく生きる道を選択せざる負えないという悲しい時代でした。
まして、世代人口も比較的多い昭和生まれのおじさんが性別違和を抱えて苦しんでいる人はかなり多いのではないかと由貴は考えています。

40代で性別違和、GIDに気づいた場合にどうすべきか

40代といえば、働き盛りで子供がそこそこの年齢になっている状況で、住宅ローンを抱え、会社ではそれなりの役職に就きバリバリと働いているお父さんが多いのではないでしょうか。

そんなお父さんが、性別違和、GIDに気づいたとしたらそれは悲劇です。
由貴自身がそうでした。
誰にも言えず、一人で悩み憔悴していくのが自分で分かりました。
新型コロナウイルスによる自粛直前に性別違和に気づいた私は、そのまま在宅ワークとなり長い長い苦悩の道を進んでいくことになろうとは思ってもみませんでした。

コロナ禍と、性別違和、子育て、妻との不仲による4重苦が襲いかかり、自殺を考えるように・・・

あの時は本当におかしくなっていました。
なんだか悲しくて悲しくて夜な夜な枕を濡らし、心が耐えられなくなりたまらずに妻にカミングアウトしました。
とにかく苦しい心の内を理解してもらいたくて、そのあとのことなんて話し合いで何とかなると思っていました。
妻とはいろいろ苦労を分かち合い戦友みたいな仲だったからきっと分かってくれるだろうと勝手に思っていました。

しかし、妻からすれば男と思って結婚したのに心は女だったなんてショックですよね。
私の相談なんてどこかの隅に置いてしまい、ずっと泣いていた妻を見て、なんてことをしてしまったんだという自責の念と、なんで分かってくれないのという絶望感

死のう・・・

本気で考えたわ

といっても、まだまだ手のかかる子供がいる由貴が自殺したらこの子はどうなっちゃうのか?
せめて成人するまでちゃんと面倒を見ないとかわいそうだよねという家庭を守らないといけない男の役目責任との狭間でもがき苦しでいたコロナ自粛だった。

由貴の経験から、どんなに苦しくても身内へのカミングアウトは慎重に計画的にする必要があります。
特に夫や妻が性別違和を抱えていて、実は反対の性別の心だったって知った時の絶望感や喪失感はとても大きいもので、きっと受け入れられないと思います。

由貴の場合は、コロナ自粛でクリニックに行くことができなかったので、結論を急いてしまいましたが、まずはクリニックに行ってカウンセリングを受けることで、心が軽くなる可能性があります。
その上で、カミングアウトのタイミングや方法、医師の説明を経て理解してもらうのがいいでしょう。

既婚子持ちのトランスがどれだけ難しいか

既婚で子持ちとなれば、社会的な立場もあり、家庭の立場もあります。
トランスして家にお母さんが二人いるようになったら子供はどう思いますか?
「ジェンダーフリーの社会だから大丈夫」本当にそうですか?世間の目は大丈夫ですか?
世間の目に子供は耐えられますか?

「あのお家の旦那さんって女になったみたいよ~、え~なにそれ、ほら見て見て、あれが旦那さんよ」当事者本人は自身のことだから耐えればいいですが、実際に矢面に立つのは妻子供です。
その結果いじめにあうかも知れません、妻が耐えられないかも知れません。

世間なんてそんなものです。
受け入れてくれそうで、一線を引くのが世間、なので一昔前ふた昔前の社会には「世間体」という言葉がありました。

仕事はどうするか?
職場はどうするの?トランスを受け入れてくれる?
ホルモン注射を始めると身体が女性ぽっくなっていきます。
身体は丸みを帯び、肌のきめは細かくなり、女性に近づいていきます。
職場は受け入れてくれますか?

性別適合手術SRSをして女性の身体になるためには、手術後3か月くらいの安静が必要です。
3ヶ月も職場を離れることができますか?

既婚トランスの難しさを身をもって分かった私
やはり、昭和生まれの性としてあきらめるしかないのか

既婚者がトランスするための道

妻と子供の理解が得られた場合は、トランスのための道を突き進めばいいと思います。
しかし、理解を得られない場合はどうでしょう。
男の我がままとしか捉えてもらえない場合もあると聞きます。
病院の診断が間違っている安易にトランスするように仕向ける病院はどうなの?と怒り狂うかも知れません。

本人は性別違和GIDで苦しいのに、妻が理解してくれず理解しようともしない場合に、当事者本人が憔悴し
死のう
と思うかも知れません。

死ぬくらいないら離婚して、治療、トランスへの道を突き進むべきとも思います。
死ぬくらいならね。

由貴は、別の選択をしました。

家族のためにトランスを捨てる

ここに至るまでには、死のうか生きるかの葛藤
家族を捨てるかこれまで苦楽を共にして来た妻を捨てるか?ようやく授かった子供も捨てるか?
そんな葛藤を越え、妻が少しずつ受け入れ理解しようと頑張ってくれている様子も見られました。
そんな妻子供を裏切ってこれから生きるのか?

葛藤の末の結論
中性的に生きるということ
もちろん将来永劫の結論ではありません。
未来、もっと理解してくれたらまた未来予想図は変わるかもしれません。
いまの最大限許容できる結論

十人十色の結論がある

アラフィフで性同一性障害に気づいた場合のトランスは本当に難しいです
人生を重ねた分の複雑な事情がややこしくします。

当然に、それぞれ解決の方法は千差万別、当事者の数だけ解決方法があると思います。
自分の人生だもん妻も子供も捨てるわ
それも選択肢の一つ

妻子供は捨てられない、中性的に生きる
それも選択肢の一つ

全て内緒でもう一つの顔を持って男装、女装の二重人生を歩む
それも選択肢の一つ

いろんな解決方法が考えられますが、やはり既婚子持ちアラフィフので性同一性障害に気づいた場合はホントに苦しい人生が待ち受けています。

家族、子供、仕事、社会地位が複雑に絡み合い締め付け荊が痛いくらい食い込み解けません。
いっそう死んでしまおうか?
衝動にかられることもあるでしょう。

でも死んではダメです。
死んでも何も解決しません。
生きていれば、出会いがあり理解してくれる仲間と出会え解決の糸口が見つかるかも知れない。
死のうと思ったら、死ななかった未来をみたいと思おう。
あなたが苦しいのはあたしが分かってる
だから悩んでいるならTwitterで連絡くれてもいいてす

苦しいならクリックへ行ってカウンセリングを受けて下さい
ひとりで解決しようとしないで、あなたを分かってくれる人は絶対にいます。

あたしは運が良かったのかも知れません。
あたしを少しだけでも受け入れてくれた妻
Twitterを通じて理解してくれる仲間に出会えた
支えてくれるみんなに感謝して恥ずかしくないように日々生きていきます。